大学院化学工学専攻教育ポリシー

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修士課程

■人材養成の目的
   化学工業の基本は,天然資源を化学的に有用な物質に変換する技術システムとそれらを工業生産していく技術システムにある。本課程ではではこうした化学技術システムを広く体系的に教授して,化学技術を必要とするあらゆる分野で指導的に活躍できる工学的素養および創造力を持った技術者,研究者,教育者の養成を目的としている。

■入学者に求める能力と適性
    本専攻では,次のような能力と適性をもつ人材を求めます。

  • 理工系の十分な基礎学力と化学工学の基礎専門力を有し,柔軟な発想ができること
  • 化学とその応用分野に興味を持ち,果敢に挑戦する気概,積極的に学ぶ意欲を有すること
  • 化学プロセスのみならず環境,エネルギー,材料の幅広い分野を理解し,化学工学の専門知識を生かして社会の発展に貢献する志を有すること
  • 日本語および英語による説明能力と文書化能力を有すること

■入学者の選抜方針
    専攻では,専門科目の筆答試験,英語外部テストのスコアによる語学力評価に加えて,および,研究能力ならびに適性に関する口頭試問を実施して,上記の能力と適性をもつ人材を選抜します。また,学部3年時までの成績,英語外部テストのスコア,および口述試験による選抜も実施します。

■学習目標
    本課程では次のような能力を習得する。

  • 化学工学分野における科学技術課題の本質理解を可能とする専門学力
  • 他分野の専門学力を自ら取得し,実践的問題解決に結びつける力
  • 専門知識を自在に活用して,新たな課題解決と創造的提案を行う力
  • 国際的視野をもって研究・開発の潮流を理解し体系化する能力
  • 日本語および英語による論理立った説明能力と文書化能力を持ち,議論を展開できる力

■学習内容
    本課程では上記の能力を身につけるために,次のような内容に沿って学習する。

     A) 専門学力の修得
これまで学んだ化学工学専門分野の学習をさらにすすめ,基礎事項の理解を深めるとともに,発展的事項を学び,この分野の最先端技術を担える高度の専門知識を身につける。
     B) 他専門分野に適応できる能力修得
他専門分野の履修を奨励し,専門知識の幅を広げるとともに,異分野への適用力を修得する。
     C) 課題解決力の修得
課題解決力の一般知識を講義で学び,中間発表を含む修士論文研究で実践する。指導教員の指導のみならず他教員からの助言も通じて,実践的問題解決力の向上を図る。
     D) 創造性の育成
中間発表を含む修士論文研究で,取り組んだ創意工夫を意識的に表現し,創造力を発揮する方法を修得する。
     E) 論理的対話力の修得
論理的な議論の展開能力を対話型教育により修得する。

■学位論文評価基準について
   修士学位論文は、新規性と独創性を有し、化学工学分野における新しい知見をもたらす内容を含む、独自の考察を含んだ自著の論文であること。

博士後期課程

■人材養成の目的
   化学工業の基本は,天然資源を化学的に有用な物質に変換する技術システムとそれらを工業生産していく技術システムにある。本課程ではこうした化学技術システムを広く体系的に教授して,化学技術を必要とするあらゆる分野で指導的に活躍できる工学的素養および創造力に加え,国際性も兼ね備えた高等技術者,高等研究者,高等教育者の養成を目的としている。

■入学者に求める能力と適性
    本課程では,次のような能力と適性をもつ人材を求めます。

  • 理工系の十分な基礎学力と化学工学の基礎専門力を有し,それに新しい知見を加えて,自在に活用できる
  • 化学および化学技術分野における問題を多面的に理解し,専門知識に基づく実践的な問題解決力を有している
  • 化学プロセスのみならず環境,エネルギー,材料の幅広い分野を理解し,高い志で知のフロンティアを自ら開拓する強い意欲を有している
  • 国際的に通用するコミュニケーション基礎力を有している

■入学者の選抜方針
    専攻では,研究能力ならびに適性に関する口頭試問および英語外部テストのスコアによる語学力評価を実施して,上記の能力と適性をもつ人材を選抜します。

■学習目標
    本課程では上記の目的のために,次のような能力を修得することを目指す。

  • 化学工学分野における科学技術課題の本質理解を可能とする高度な専門学力
  • 他分野の専門学力を自ら取得し,柔軟かつ的確に実践的問題解決に結びつける力
  • 専門知識を自在に活用して,新たな課題発掘を行い現実的な解決策を提案する能力
  • 国際的視野をもって研究・開発の潮流を理解し,体系化する能力および自らリーダーとして活躍する能力
  • 日本語および英語による論理立った説明能力と文書化能力を持ち,議論をリードする能力

■学習内容
    本課程では上記の能力を身につけるために,次のような内容に沿って学習する。

     A) 高度専門知識の修得と専門境界領域に挑戦できる能力の修得
専門分野の学習および探求をすすめ,化学工学分野の世界最高レベルの専門知識を修得する。また,実践的な専門知識の幅を広げ,境界領域で活躍できる適応力も身に付ける。
     B) 課題解決力の修得
中間発表を含む博士論文研究を通じて,世界的水準の研究を自ら構築する能力を修得する。指導教員の指導のみならず他教員からの助言も通じて,実践的問題解決力の向上を図る。

■学位論文評価基準について    

  • 博士学位論文は、新規性、独創性と十分な学術的価値を有し、化学工学分野において工学上・工業上貢献する、自著の論文であること。
  • 主要部分が権威ある学術雑誌等に出版されているか、あるいは掲載される水準であること。