益子正文

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氏名

教授
益子正文

ますこ まさぶみ

連絡先

目黒区大岡山2-12-1 大岡山南1号館 4階 424号
TEL: 03-5734-3036 FAX: 03-5734-2629
email:
http://www.chemeng.titech.ac.jp/~mmasuko/index.html

専門分野

トライボロジー,界面工学,石油製品の物理化学,レオロジー

研究紹介

当研究室では,トライボロジーと呼ばれる領域の研究を扱っています.その中でも潤滑剤の各種性能に関する研究を行っています. 自動車,人工衛星,等をはじめとする各種機械を円滑に作動させるためには「潤滑」が不可欠です.「潤滑」とは,すべり合う2面間に作用して,少ないエネルギーで機械をスムーズに動かすことです.ようするに,摩擦抵抗を下げエネルギー損失を減らすことです.ただし,場合によっては摩擦抵抗を大きくすることでエネルギー損失を減らす場合があります.詳しくはここでは触れませんが,デリケートな技術です. また,すべり合う表面が傷ついたり,短期間ですり減って無くなってしまっては(摩耗と言います)困ります.これを防ぐ技術も「潤滑」です. トライボロジーはTribologyと書きます.原語はギリシャ語のTRIBOSであり,「摩擦」,「すべる」,「擦る」を意味します.日本ではトライボロジーとカタカナ語を使用しますが,あえて和訳すれば「摩擦学」とでもなるのでしょうか.ちなみに中国ではこのように表現するようです.「潤滑」の研究はトライボロジーの中でも重要な位置を占めています. 潤滑に用いられる材料を「潤滑油」あるいは「潤滑剤」と言います.潤滑油は石油精製によって作られますが,石油化学合成によって,あるいは天然油脂を用いても製造されます.

最近行っている研究題目を以下に記します.

  • 潤滑油の誘電緩和現象と高圧下における粘度の予測
  • 潤滑油のトライボ劣化現象
  • 高極性合成潤滑油の潤滑性能
  • 潤滑剤の生分解性評価試験 燃料油の潤滑性能
  • 自動車用エンジン油の劣化と潤滑性能
  • 高感度赤外分光法を用いた摩擦表面上有機分子膜の分析

経歴

1968年 3月 東京都立大学附属高等学校卒業
1972年 3月 東京農工大学工学部工業化学科卒業
1974年 3月 東京工業大学大学院理工学研究科化学工学専攻修士課程修了
1977年 3月 東京工業大学大学院理工学研究科化学工学専攻博士課程満期退学
1979年 3月 学位取得(工学博士)

職歴

1977年 4月〜1986年12月 東京工業大学 助手(工学部化学工学科)
1987年 1月〜1991年 3月 東京工業大学 助教授(理工学国際交流センター)
1991年 4月〜1998年 3月 東京工業大学 助教授(工学部化学工学科)
1998年 3月〜1999年 3月 東京工業大学 教授(工学部化学工学科)
1999年 4月〜現在     東京工業大学 教授(大学院理工学研究科化学工学専攻)
この間(1991年 3月〜1992年 3月 NASA Lewis Research Center, NRC Research Associate)

所属学会

日本トライボロジー学会,化学工学会,石油学会,日本機械学会,自動車技術会,Society of Tribologists and Lubrication Engineers (USA)