東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 松本秀行研究室
東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 松本秀行研究室

Chemical Process Systems Laboratory
Department of Chemical Science and Engineering
Tokyo Institute of Technology

Vision

松本秀行研究室では、効率性、経済実行可能性、環境影響などを考慮しながら、革新的なグリーン化学プロセス・システムの創成と、プロセス・製品の設計/合成手法の構築に取り組んでいます。

研究対象となるプロセスシステムは、Clean EarthとCool Earthをめざず窒素循環プロセスシステム、化成品を高効率で製造するためのモジュールプラント、再生可能エネルギーの輸送・貯蔵・利用に向けた水素キャリア製造・利用システムなど研究対象は多岐にわたっています。それらプロセスシステムの多くが、分子反応、輸送現象、システム制御などの非線形的相互作用によって複雑な時空間挙動を示します。

つまり、プロセスシステム全体の効率性を最大限引き出すためには、システムに内在する複雑なダイナミクスを紐解き、要素的プロセス間の結合を全体目的に応じて最適化することが重要であると考えています。そこで、松本秀行研究室では、マイクロ、メソ、マクロと異なるスケールのプロセスダイナミクスの解析を行い、解析情報とモデルの統合化によるマルチスケールなプロセス・製品の設計/合成に挑戦しています。

また、分子反応、輸送現象、システム制御などに関わる複雑システムの数理モデルの構築、シミュレーション、最適化を通して、例えばプロセス強化技術の開発への新たなシステムズアプローチも探究しています。このような研究・教育を通して、化学プロセスに関わる広範な知識を基盤に、システム思考を発揮できる人材育成を目指しています。