☆第6回ソフトウエア・ツール学生コンテスト☆
(北海道)


ソフトウェア・ツール学生コンテストは、化学工学を学ぶ学生諸君を対象に、 ソフトウェアの利用技術や開発技術を競うコンテストです。2002年に北海道大学で第1回が開催されて以来、 第2回(神戸大学、2003年)、第3回(東北大学、2004年)、第4回(岡山大学、2005年)、 第5回(福岡大学、2006年)と毎年開催され、5大会の総参加者数は58人(35チーム)となりました。 2007年の第6回ソフトウェア・ツール学生コンテストは、北海道大学を舞台に「プロセス設計部門」と 「一般ソフトウェア・ツール部門」の2部門で開催されました。

「プロセス設計部門」のテーマは、トルエンの脱アルキル化プロセスの設計でした。トルエンの脱アル キル化プロセスは、トルエンを水素存在下で熱的に脱アルキル化しベンゼンを製造するプロセスです。 課題は、与えられた設計条件の下で、リーズナブルであると考えられる機器サイズにおいて運転コスト を最小化し、また設計時に機器サイズをどのように決定したのか説明することでした。「プロセス設計部門」 には、4大学から6チームの参加がありました。プレゼンテーションでは、各チームが設計の結果、 結果の評価、工夫した点について説明を行いました。主催分科会メンバーを中心とする審査委員により、 設計結果の妥当性、設計上の工夫、シミュレーション上の工夫を総合的に評価した結果、優れた発表に対して、 最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞、オメガシミュレーション特別賞、ベストプレゼンテーション特別賞が授与されました。

「一般ソフトウェア・ツール部門」では、独自で開発したソフトウェア(計測、データ処理、シミュレーションなど) や、既存のソフトウェアの新しい使い方やちょっとした工夫を発表します。第6回は、2大学から2チームの参加がありました。 主催分科会メンバーを中心とする審査委員により、発表したソフトウェアの有用性や使い方の工夫を総合的に評価した結果、 優れた発表に対して最優秀賞、審査員特別賞が授与されました。

コンテストの中では、京都大学の長谷部伸治先生による「デザイン科目としてのプロセス設計」、三井化学の山田明様による 「企業における工学教育と大学への期待」の2件の招待講演が行われました。

第7回ソフトウェア・ツール学生コンテストは、2008年の第40回秋季大会(東北大学) で開催される予定です。多くの学生諸君の参加を期待します。

化学工学会・SIS部会・情報処理技術教育分科会
奈良先端科学技術大学院大学 野田 賢
オメガシミュレーション  横山克己


参加者一覧


【プロセス設計部門】

(最優秀賞)
信貴 洋平、辻本 昌洋、松尾 崇史 (京都大学)

(優秀賞)
社澤 裕 (東京工業大学)

(優秀賞)
片山 光一、山本 愛 (京都大学)

(審査員特別賞)
岩村 健太郎、藤井 渉、尾形 祐輔 (九州大学)

(オメガシミュレーション特別賞)
西 信之、佐藤 健太 (九州大学)

(ベストプレゼンテーション特別賞)
杉岡 慎伍、李 憲樹、宇野 竜二 (静岡大学)


【一般ソフトウェア・ツール部門】

(最優秀賞)
笠井 理恵 (奈良先端科学技術大学院大学)
『プラントアラームシステム評価ソフトウェア』

(審査員特別賞)
小暮 広道 (東京工業大学)
『物性式推定のためのネットワークアプリケーション』




Last update: March 28, 2008