☆第2回ソフトウエア・ツール学生コンテスト☆
(神戸大学)


 昨年1回より1件多い7チームの参加を得て、「第2回ソフトウェアー・ツール学生コンテスト」を開催しました。 昨年とは異なる大学の参加もあり、コンテストの広がりが感じられます。 コンテストは、昨年同様に1チーム10分ほどのプレゼンテーションとポスター形式のデモンストレーションで構成され、 参加者、主催者及び来場者全員で採点する方式をとりました。
 7件のソフトの内容は様々ですが、自分が関与する研究のなかで作成したものと、全てオリジナルな発想で作られたものに分かれました。 前者は比較的完成度が高いものの、専門性が強い故、利便性やオリジナリティを測りにくく採点もばらつく傾向にあるのに対して、 後者は完成度ではもう1歩のものもありましたが、ユニークでアイデアが盛り込まれていたように思われます。 ともあれ、プレゼンテーションが終わり、デモンストレーションに移ると、売り込みさながら来場者への説明があちらこちらで始まり、 大いに盛り上がりを見ることとなりました。
 昨年同様に、今年もビジュアルに訴える工夫を凝らしたものが多く見受けられました。機能や何に役立つかを訴えるのに、 ビジュアルに見せることは重要ではないでしょうか。また、開発する立場から見ると、Webプログラミングを使ったソフトが目新しく写りました。 インターネットをうまく使って、他のWebサーバから情報を取り入れて動作する。すべての機能を自分で作るのでなく、 他のWebサーバの機能を利用したり、データを利用したりする。インターネット上での機能分散の考え方は、 これからのソフト開発のひとつの方向性であると思います。開発言語やツールも、いろいろなものが使われており、 最新技術の取り入れも積極的で、若い力を感じることができました。
 最後に、参加された学生諸氏の氏名と所属を紹介させて頂くとともに、「第3回ソフトウェアー・ツール学生コンテスト」 への参加をお願いして結びと致します。

化学工学会・SIS部会・情報処理技術教育分科会
オーガナイザー:潟Iメガシミュレーション横山 克己
(化学工学、66(12)798-799(2002))


参加者一覧


作 者:平井 亮(日本大学)
テーマ:「化工物性の検索・推算データベース」

(最優秀賞)
作 者:倉岡 清志、加藤 淳義(東京工業大学)
テーマ:「スケジュール入力支援Webアプリケーション」

(優秀賞)
作 者:渡辺 紘道(東京工業大学)
テーマ:「株価取得webアプリケーション」

作 者:辻 哲治(九州大学)
テーマ:「粒子シミュレーションによる二軸スクリュ押出機内の樹脂材料挙動解析」

作 者:遠藤 淳史(東京工業大学)
テーマ:「Microsoft Excelを用いた簡易な多変量解析ツール」

(優秀賞)
作 者:高地 健太(京都工芸繊維大学)
テーマ:「高分子溶液の相分離過程のシミュレーション」

作 者:上田 健、藤沢 亮(名古屋大学)
テーマ:「吸着ヒートポンプ解析シミュレーション」



会場風景

 

 


Last update: March 28, 2003