夏の学校を終えて今思うこと

 情報工学科4年 角田


夏の学校を終えて既に約2ヶ月が経とうとしていますが,未だマグデブルグでの生活を鮮明に記憶しています。そこでの生活は日本での物とは別物でした。そんな中でドイツという異文化に触れた僕はささやかではありますが驚きを感じました。これを俗にカルチャーショックというのでしょうか。 最近,“日本の家族間ではコミュニケーションの機会が減っている”としばしば耳にします。僕の周りではそういう風には感じませんが確かにテレビ,新聞など見るとそのような結論を出さざるを得ない事件などをを多々見聞きするので納得してしまいます。そんな状況の中ドイツに行くに当たって,ドイツの家族はどうであろうか興味が沸きました。その答えを明確にしてくれたのが,ホストファミリーでした。

 僕のお世話になったホストファミリーは若夫婦に7歳になる女の子の3人家族でした。いわゆる標準的な家庭だと思います。その家族との生活は週末だったからかもしれませんがのんびりとしたものでした。そこで一番驚いた事は,ホストファザーは車と携帯電話は必需品とする仕事をしている為か休みの日は携帯電話は持たないだけでなく電源もいれず,車も極力使わないことでした。彼が言うには“私たちの休日は家族でのんびりと過ごす。そのために仕事をしているんだ。休みは休み,仕事は仕事”。1家族としか一緒に生活をしませんでしたので,これが一般的なドイツ人家族の習慣であるとは言えませんが,まさにそれが答えだと思います。確かに日本社会とドイツ社会は異なりますが,それを考慮してでも日本人は働きすぎかもしれません,または余暇の過ごし方を知らないのかもしれない。この考えは外国に行くたびに実感させられます。来春から社会人になるにあたってこの意見に沿えるように僕なりにやっていきたいと思っています。余談ですがこの家族との生活している間,結婚するのもいいなあと実感しました。

 その他にもドイツ人の気質や習慣やビール,ソーセージ,肉類などが激安であることなど日本とは異なった生活を約3週間も体験できたことにとても感謝しています。あえて不満な点を述べるとしたら,我々ももう大学生なのであそこまで過保護な対応は必要ないと時々思いました。