マグデブルグ夏の学校報告書
自然科学研究科 情報・計算機工学専攻 博士前期課程2年 森


私はマグデブルグ夏の学校という企画があることは知っていましたが,期間はどれくらいなのかといったことや,参加人数,内容などはほとんど知りませんでした.工学部の掲示板等を注目して見ていたらわかると思うのですが,そうでない場合気づかない人も多かったと思います.私も偶然人づてで参加人数に若干の余裕があると聞き,運良く今回参加することができましたが,もしそうでなければ知らないうちに開催され,過ぎてしまったと思います.実際去年ドイツから学生が日本にやってきたことも知りませんでした.もし多くの人が知っていれば協力する人はたくさんいると思いますし,今回マグデブルグで行われた夏の学校にもたくさんの人が希望したと思います.

 さて,我々はドイツに着いてから1日ベルリンを観光し,次の日マグデブルグに到着しました.マグデブルグのゲストハウスは,2人部屋でベッドが2つ机が1つあるだけのシンプルな部屋でしたが,中はとてもきれいで天井も高く快適に過ごすことができました.食事も毎日3食そのゲストハウスで用意され,ドイツ独特の料理(アイスバイン,鰯の酢漬け,赤い水)など日本では味わえない味も楽しむこともできました.ただ,朝食と夕食が同じような物だったので夕食に重みを置く我々にとって少し物足りなさも感じました.正直,週に2,3度は自費でもいいから外で食べたかった気がします.しかし,食事がゲストハウスで決まっているせいか,街でそれぞれ買ってきた物を持ち寄り,夜1つの部屋で寄り添い酒を飲んだのはとても良かったです.ドイツのビールやワインを楽しみながらいろんな話をし,みんなと仲良くなれたと思います.  

また,マグデブルグに到着してから1週間位たった頃,2泊3日のホームステイが始まりました.私にとってホームステイは初めての経験であり,ホストファミリーの学生が迎えに来るまでの間とても緊張しました.自分の会話する手段は英語しかなく,その英語が通じなくても手助けしてくれる人は誰もいないというのも,もちろん初めての経験でした.迎えが来てから家へ向かう車中,いろいろ話したいことはあってもなかなか言葉にならず,冷や汗に近い液が体中から溢れ出てきたことを覚えています.しかし,相手のホストファミリーの皆さんがとても暖かく接してくれたため,打ち解けるのにそれほど時間はかかりませんでした.3日間という短い期間でしたが,このホームステイはこの夏の学校の中で最も印象に残るものになりました.

 終わってみると本当にあっという間に過ぎてしまった3週間でした.観光で行く旅行とは全く違い,ドイツの学生や家族の人たちと接する機会も多く,サッカー観戦やディスコ,近くのバーに行ったりと俗っぽいことも数多く経験できてとても楽しかったです.ただ,周りの皆からも不満が出ていましたが,自由になる時間が少なすぎた気がします.相手の好意は凄く感じましたが,もっと自由な時間を与えてもらった方がいろんな経験ができて良かったと思います.  最後に,今泉先生,坂本先生,いろいろご迷惑をおかけしましたが,この夏の学校はとても楽しくいい経験になりました.本当にありがとうございました.