「夏の学校」の感想
機械M1深井


マグデブルグは案外田舎で、私たちのいる新潟大学とその周辺に似たような町だった。しかし、そこに流れる時間や国民性は日本のものとは違った。次にいくつか感じたことをあげてみよう。

・ドイツ人は歴史を重んじる。   
ドイツでは歴史は生活に深く関わりがあり、みな自国の歴史に詳しく、政治にも感心がある。それが常識になっているようだ。そこは島国日本とヨーロッパの大きな違いであるように思う。プログラムでも様々な歴史的な場所を見て回ったが、それぞれにとても聞きごたえのある解説が用意されていて驚いた。

・ドイツの娯楽
 私たちが娯楽というものにふれる機会があまりなかったせいか、ドイツ人は真面目な感じがした。ドイツの娯楽とはなんだろう。私が知る限り娯楽といえばサッカーやボウリング、サイクリングなどのスポーツ、他にキャンプ、酒を飲むこと。そういえば、ディスコやゲームセンターもあったがごくわずかだった。

・時間がゆっくり流れている。   
時間には正確だ。走る車も速い(自転車も)。しかしどこかのんびりとした感じがあったのは緑が多く広々としていたからだろうか。それとも、歩くことが多かったからだろうか。

・食生活の違い。   
主食はパンと肉とカットオフェン(ポテト)。味はわるくないが、ちょっとばかりオイリーで、味が濃かった。量は全体的に多く、三食たべているとけっこう腹のまわりが気になるようになった。

・水分補給
  宿舎では水道の水が飲めた。味は新潟の水よりもまったりとして重い感じがした。この水を飲んで育つのなら、あの味覚になるのも納得がいく。  外では主に、ビール、コーラ、ファンタ、スプライト、ジュースとヴァッサーがあったが、炭酸入りのヴァッサーだけは最後まで飲めなかった。

・帰国後   
日本に帰り久々に日本食三昧した。その後、三日三晩腹痛に悩まされた。食生活の変化とはおそろしいものだ。また友人が、私の水分摂取量が、以前の1/3に減っていることに驚いていた。

 このドイツでの日々を経験することで、私は少し成長した(腹のまわりだけではなく)。この「夏の学校」に参加できてとても良かったと思っている。