地元新聞の報道


マグデブルガー ローカルアンツァイガー(マグデブルグの地方新聞)

1997年9月9日 火曜日


新潟からのゲストに対して大学で3週間のサマーコースが実施されている。

「日本の学生達の故郷に向けて結ばれたホットライン」

 

マグデブルグ 9月19日までオットー・フォン・ゲーリック大学のゲストとして17名の日本の学生とその付き添い教官が滞在している。3年前の1994年に日本の新潟大学との最初の関係が結ばれ,情報科学,機械工学,電気工学の3学部が新潟大学工学部と協定を結んだ。そして,1996年には大学間の協定が結ばれ,これまでに科学者と学生の活発な交換がなされてきている。

機械工学部のルッツ・ビスヴェー博士は新潟大学の研究者と製品の測定技術並びに品質管理のプロジェクトで共同研究を行っており,その論文は学会誌にドイツ語と日本語で掲載されている。その他の研究所でも共同研究を進めることが予定されている。新潟大学を既に卒業した高野やすのり君は1年前からオットー・フォン・ゲーリック大学でドイツ語の勉強を始め,マグデブルグで電気工学のディプロマの学位を目指して勉強している。

 1年前には日本の新潟大学に15名のマグデブルグの学生達は滞在した。その交換として今回,日本の同窓生に対する最初の3週間のサマーコースがマグデブルグで行われているのである。大学の国際交流課は面白いプログラムを用意し,これら若いゲストに自然科学に関する組織を紹介する他,教授や学生達と対話できるようにしてい

る。3週間の滞在の間にマグデブルグ,ポツダムとベルリンの名所を訪問することにもなっている。マグデブルグにおいて様々な研究を行っている研究者及び政治家(学長並びに副学長の事?)と会うことが計画されている。当然のことながら,コースにはまたドイツ語の授業も含まれている。

 1年前に日本のホストファミリーに心からの歓迎を受けたドイツの学生達とその家族が,この週末にはこれら日本の学生達を客として迎える。この訪問で日本からの学生たちはドイツの文化と生活を見ることになり,多文化的考え方を持つようになるだろうと交流協定の締結以来このコースを実質的にも組織的にも世話してきたマグデブルグ大学の国際交流課のHeidrum Willmsは述べている。

 また,何千キロメートルも離れているにもかかわらず,彼等は故郷との連絡を密にすることができている。大学はこれら日本の学生各々に大学の計算機センターにE-mailのアドレスと課題番号を準備し,日本にすぐに報告が送れるようにしている。

 このオットー・フォン・ゲーリック大学の日本人ゲストに対するサマーコースの財政的な面は,ザックセン・アンハルト州の文部省とボンの大学国際交流協会の支えによるものである。

(電気電子工学科 佐藤 孝 訳)